ソウルの真ん中にありながら、背後にそびえるプガクサンという山と、すっと噛み合う。その調和に、思わず目を奪われるのが景福宮です。
朝鮮王朝の始まりとともに建てられた、ソウルで最も古く最大の王宮。けれど歴史は波乱万丈で、16世紀末の戦乱で焼失したあと、長いあいだ廃墟のまま放置された時期もありました。
いま私たちが見ているのは、再建され、地道な復元を重ねてよみがえった姿です。池に浮かぶ大きな楼閣、キョンフェルの水面の景色も、その一つ。
そして、ここでひとつだけ覚えておいてほしいんです。あなたがいま「ずっと昔からこうだった」と感じるこの眺めは、いちど大きくねじ曲げられ、また戻されたものでもある、ということを。
