チェジュ島のどこにいても、その雄大な姿が見えるはずです。いや、島そのものと言ったほうが正しいかもしれません。韓国の最高峰、ハルラサン。なだらかな稜線を描く、巨大な休火山です。
トレイルを歩き始めると、少し不思議な感覚になるでしょう。麓は亜熱帯の森なのに、登るにつれて温帯、そして高山植物の景色へと、まるで季節を早送りするように自然の表情が変わっていきます。
目指すのは、火口に水がたまった頂上の湖、ペンノクタム。漢字で白い鹿の淵と書くこの場所には、その昔、神様たちが天から降りてきて、白い鹿に乗って遊んでいたという伝説が残っています。
そしてこの山では、不思議なくらい「時間」も、景色の一部になります。だからこそ、春の鮮やかなツツジも、冬の真っ白な樹氷も、いまもあの高さで息をしているんです。
