大都会ソウルの地下鉄を降りると、登山口がすぐそこにある。北漢山は、ビル群のすぐそばにそびえる巨大な岩山です。
一番高い白雲台の頂を目指す道は、最初は穏やかな森歩き。ところが上に行くほど、足元は土から滑りやすい花崗岩へと変わっていく。場所によっては、手でワイヤーを頼りながら体を引き上げるような区間も出てきます。
まわりには、頭から足先までカラフルなウェアで決めた地元の人たちがたくさんいてね。岩場で息を切らしていると、「ほら、食べな」とプチトマトやキュウリを分けてくれる。そんな気さくなやり取りが、ごく自然に起きるんです。
そして下りてくると、ふもとには湯気とごま油の匂い。熱々のチヂミと、冷たいお酒が似合う場所が待っている。あの一杯のために山へ向かう人がいる、っていうのも、なんだか分かる気がします。
